入所・通所児以外に岡崎市内・外の障害者施設または在宅の患者さんの歯科診療を受け入れています。そのため自閉症スペクトラム症、脳性麻痺、知的能力障害、重症心身障害などのいろいろな障害のある患者さんが受診されています。
健常な大人でもなかなか苦手な歯科診療ですが、患者さんの障害の種類、発達レベル程度、生活環境、親子関係などを十分に考慮し専門的に行っています。中には過去の経験により歯科治療に恐怖感を強く持ち、一般歯科医院では診療困難な患者さんも多く来所されますが、「患者さんはゆっくりながらも常に発達成長している」を基本に行動変容療法に基づく治療トレーニングを行い可能な限り無理のない診療に努めています。障害者の歯科治療は、う蝕の程度が進行するほど困難になるため、歯みがき指導などの口腔ケアに重点を置き、歯科治療が終了後も4~5か月ごとの定期検診を推奨し、う蝕や歯肉炎、歯周炎の早期発見、早期治療を行い患者さんのQOLの向上を目指しています。