2024年9月11日

食事について

三河青い鳥医療療育センター管理栄養士

 三河青い鳥では入所されている方のために季節に合わせた献立や行事食、セレクトメニュー等を取り入れ、少しでも食事が楽しめるよう日々検討しています。

口から食事を摂ることが難しい患者さんでは胃ろうからミキサー食(三河青い鳥ではなめらか食と呼んでいます。)を注入しています。

胃ろう食の効果としては、食物繊維などの食事にしかない栄養素が入り腸内細菌が活発に動き、便通改善につながること、また食事の見た目や匂いが刺激となって胃腸蠕動が活性化され、消化吸収も良くなります。肌つや等皮膚の状態が改善されたり、表情が良くなり、食事の時間になると口を開けてくれるようになる患者さんもいます。

食事は常食を基本とし、嚥下機能障害がある患者さんのためにミキサーや圧力鍋等の器具を使い、個別に合わせた食形態にも対応しています。形態食では固い繊維質の野菜や噛みにくい食材はやわらかい食材に代替し、肉や魚は酵素に漬けてスプーンで潰せるほどの固さに仕上げ、安全に食べていただけるように配慮しています。

食物アレルギーがある患者さんに対して、食物除去が必要な場合はできる範囲内での除去食の対応を行っています。

少しでも食事の食べづらさを改善するため、すくいやすい傾斜のついた自助食器や両手付きのマグカップ、シリコン製スプーン等も導入しています。

患者さんに最適な栄養管理を行うため、医師、看護師、作業療法士等、多職種で連携しながら取り組んでいます。

  • 愛知県青い鳥医療療育センター
  • 愛知県済生会リハビリテーション病院
  • 社会福祉法人 恩賜財団 済生会