2024年5月7日

発達検査について

心理相談科 公認心理師

発達検査とは?

「発達検査って何をするの?」「何がわかるの?」「ちゃんとできるか不安」というお声を聞くことがあります。今回は、発達検査についてご説明します。

発達検査をすると何がわかるの?

当センターでは、発達検査は医師の指示により実施しています。発達検査は、運動、社会性、言語面等について、今できていることは何か、どのような強みがあるかを把握し、お子様の支援に役立ていただくことを目的に行っています。発達検査を受けることで、次にできそうなことは何か、どのように手助けしてあげるとよいかを考えるきっかけにしていただくとよいでしょう。

発達検査にはどんなものがあるの? 

当センターでよく実施されているのは「新版K式発達検査」「遠城寺式乳幼児発達検査」です。

新版K式発達検査はどんな検査なの?

0歳から成人までが対象となっていますが、小学校低学年ぐらいまでのお子様に実施することが多いです。運動面、形の認識、言葉に関する課題に取り組んでいただきます。課題といっても特別なものはなく、普段の生活や遊びの中で経験しているようなことが中心です。そのため、事前に練習する必要はありません。
「初めての場所や人は苦手」「じっとしていられない」というお子様もいらっしゃるかもしれません。普段の力が発揮できるように配慮しながら関わっていきたいと思います。

新版K式発達検査はどれくらい時間がかかるの?

お子様の年齢等によって幅があります。3,4歳までのお子様ですと25分~40分で終了することもありますが、5,6歳になると1時間かかることもあります。検査終了後には、15分ほど普段の様子についてお話をうかがいます。

遠城寺式乳幼児発達検査では何をするの?

お子様に運動面、言語面等の課題に取り組んでいただいたり、保護者の方から日常生活の様子についてお話をうかがいます(所要時間約40分)。

発達検査の結果について

後日、診察時に医師からお聞きいただきます。

発達相談について

心理検査室

発達検査を受けて、「今できていること」や「支援の方向性」がわかっても、具体的にどのような場面でどのように関わったらよいのかわからないという方がいらっしゃるかもしれません。そのような場合には、発達検査とは別に、医師の指示のもと発達相談を行っています。ご希望の方は医師にご相談ください。

発達相談では、かんしゃく、こだわりが強いなどの問題について、保護者の方と一緒に考えていく発達支援プログラムを実施しています。普段の様子を話していただいたり、面接室で保護者の方も一緒に遊んでいただきながら、お子様の特性について理解を深め、具体的な対応について一緒に考えていきたいと思います。

  • 愛知県青い鳥医療療育センター
  • 愛知県済生会リハビリテーション病院
  • 社会福祉法人 恩賜財団 済生会